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そんな生活が続き、僕は中学二年生になった。
クラス替えで、メンバーは替わったけど、相変わらず、部活でのいじめは、続いていた。
この頃になると、新しく入って来た後輩にも、追い抜かれて、1人で素振りをしなければいけなかった。
だが、これは僕にとって屈辱だった。
何故かというと体育館のベランダで1人だけ素振りをすると、嫌でも一階で部活の練習をしている女子バスケット部やバレー部に見える。
いい晒し者状態だったわけだ。
そんな生活が続いたある日、僕は学校に行かなくていい方法を思いついた。
始めから学校に向かわず、他の場所に行けばいいと。
そして、僕は、学校の反対方向に向かって逃げるように隣町の神社に逃げ込んだ。
そこで、僕は何もせず、1日を潰した。
そんな生活が続いた1週間くらい続いたある日の事だった。
僕が学校でいじめを受けている事を知った母は、どこかの施設に電話したらしく、その施設のアドバイスにより、僕は学校に行かなくていいようになった。
それでも、不登校ではあるんだけど。
家にいる時もある恐怖に襲われた。
先生がまた家に迎えに来るんじゃないかという恐怖があったんだ。
あの車の音は先生の車の音じゃないか?という恐怖だ。
家にいても、ノイローゼ状態だったわけだ。
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