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唯一、安穏だったのは土日だった。
土曜日と日曜日は、学校が休みだから先生が迎えに来る心配がなかったからだ。
そうして、その年が終わり、1月になったある日の事だった。
担任の先生から電話がかかってきたらしい。
「隆信君、2月に修学旅行にあるらしいから行って来んね？」
どうやら、2月に修学旅行があるらしい。
「いや、行きたくない…………」
「でも、修学旅行は思い出に残ると思うから、修学旅行だけでも行った方がいいよ」
「うん、わかった。修学旅行だけ行くよ」
確かに修学旅行は中学校の一大イベントだ。
でも、それは学校生活を楽んでいる子しか楽しめない。
そう、僕のように……………
でも、僕は母の言うとおり、修学旅行だけ行く事になった。
修学旅行に行く前日に、僕は学校に登校する事になった。
修学旅行の説明があるからだ。
「修学旅行だけ来るのかよ」
休み時間に1人の男子生徒の声が聞こえた。
(僕は学校に行ってないのに修学旅行だけ行くのは悪いな……………)
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