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「そしたらな、みんなで馬田君家に迎えに行くと行ってくれたんだ。だから、その事は覚えていてくれ」
島仲先生の言葉は僕の心を深く残った。
今、思えば島仲先生のおかげで僕は学校に行けるようになって、僕は最後の中学生活を楽しむ事が出来た。
島仲先生には今でも感謝している。
こうして、僕は学校では安心して学生生活を送る事が出来たけど休日はそうはいかなかった。
それは、隣のクラスの畑江(仮名)という子に原因があった。
この畑江と初めて遊んだのが小6の時。
僕の家から自転車で25分程の木造の家が多いかつては江戸時代に街道として賑わっていた通りに大正時代か昭和初期に立てられた畑江の家があった。
この家に遊びに行っていたわけだ。
でも、小6の時は義弘と遊ぶ方が多かったから畑江と遊ぶのは少なかった。
だが、小学校を卒業すると同時に義弘とは中学校がバラバラになった。
それからも中1までは、畑江の家に遊びに行っていたが僕の不登校が始まると同時に畑江と遊ぶ事も無くなっていった。
でも、中三になって不登校からまた学校に行くようになって状況が変わった。
「馬田!明日の土曜日遊べる?」
「明日?遊べるよ」
ある日、学校で1人で僕が歩いていたところに畑江が声をかけた事から…………
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