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この原田君は、身長が小さくて、おとなしい性格だった。
しかも、性格も優しい。
僕は、原田君とばかり遊ぶようになった。
そして、2年生になっても、それは変わらなかった。
後に僕が遊ぶものだから、義弘との間で事件が起こる。
「ねぇ、原田君、良い事思いついた!このテープで遊ぼう!」
そのテープは少し幅の広い赤いモノだった。
僕と原田君は、学校の二階に走って上がって行った。
「たぶん、このテープを階段の一番上から転がしたら面白いはずなんだ!!」
後々の事になっていくけど、僕は、何かゲームを思いつくのが得意だった。
僕は、テープを転がるように投げると、テープは、段差で軽快にジャンプを繰り返して、一番下まで、転がっていった。
「面白いね、これ!!原田君!」
「うん、面白い!」
僕と原田君は、この新しく編み出した遊びに大興奮だった。
その大興奮していた中で僕と原田君の姿を見ていた子がいた。
それが、義弘だ。
僕達が、楽しそうに遊んでいたのが、羨ましいかったのだろう、義弘は、一階に落ちていったテープを一目散に教室に持って行った。
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