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「……えへへ……/////」
まんざらでもなさそうだ。
「そんじゃ、私はもう行くから。ドトール寄ってくからついてくるんじゃねぇぞ。」
「え、僕も行きた__」
「おい聞いてたのか。あぁそうか、お前、自分のアソコみたいに小さいオツムしかないもんな。」
「ひどい!陽菜ちゃん口が悪いよ!ていうかいつ見たの!?」
「陽菜ー?行かないのー?」
「ごめーん、今行く。だから、じゃあね。」
「あ、ちょ、待っ__」
返答を待たずに教室の扉を閉める。
まぁ、確かに、あいつにチョコはあげた。それのお返しが、女子から来たチョコって。バレンタインの立場を考えると合っているのかもしれないが、不服だ。
ホワイトデーにもチョコをあげる女子はいるのだろうが、それだって友チョコで十分だろうに。あいつの気を引こうとしてるだろうが、あいつが1番好きなのは可愛い女の子の格好をしている自分を見ることだからな。それを知ってるのは私だけだが。
ドトールでは、あいつが女装で登校してくるのを許した学校の懐の広さについておしゃべりした。
今頃あいつはチョコの食べ過ぎで鼻血を出しているだろう。女装姿で鼻血を出しているのは、傍から見るとただの変態にしか見えないと思う。
まぁ、それだって私にはどうでもいいことだ。このままドトールで復習と予習をしよう。教科書を開くと、コラムの部分に聖ヴァレンティヌスの人物像が描かれていた。あいつにはこう言ってやりたい。聖ヴァレンティヌスが泣いてるぞ、って。
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