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校庭
桜が散る
桜の色が地を彩る
生徒が来る
ざわめきの波紋は広がっていく
お転婆が来る
ボールをあちこちに投げる
先生が来る
お転婆を叱ろうとして いつのまにかドッチボールの審判になった
窓が光る
真っ白な小さい太陽の光を通して 教室の中の生徒の顔を見せる
泣き虫が来る
すぐに泣いてしまったけど皆に声を掛けられて いつのまにか笑顔になった
長縄が来て 一輪車が来て 竹馬が来て
ネットが揺れ 土埃が舞い踊り 汗の匂いがする
賑やかで汚れてばかり
うるさくて楽しい
皆が笑う
楽しそうじゃない人がいない すごいと思う
私も遊びたいな と思う
教室から出て校庭に行く
皆が笑顔で挨拶をする
私は校庭の風になる
チャイムがなるまでの休み時間
楽しんで楽しんで楽しむ
皆スッキリした顔をして
やがて教室に戻る
校庭は静まり返っているけど
皆の笑い声が まだ残っている
きっと百年先も二百年先も
この校庭が変わっても
「楽しい」って消えないと思う
だって「楽しい」って「嬉しい」って「面白い」って それって
皆が笑顔になるものでしょ?
百年先も二百年先も
この世界が変わっても
皆が笑顔になるものは消えないと思う
だから笑おうよ
笑ったら怒りも悲しみも吹っ飛ぶから
だけどそれよりも何よりも
笑わないとつまらないでしょ?
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