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十二番番目の志士(第三部)108
取調べの内容を聞いていた警視総監の牟田がお見事でした、しかしもし起爆装置が出来た後に銃撃戦でも起これば国内で核爆発したかもしれません、本格的にテロ対策を考えない、
とえらい事になりますと言うので、そうですねと返事をして総理官邸に行き取調べの経過を話したのです、総理は日本はスパイ天国ですからねえ、どういう形の部隊を作ればいい、
でしょうかと言い、
プルトニュームの件ですが日本原子力機構が預かり保管する事になりました、廃棄処分は不可能ですし、アメリカにも今回の件は詳しく話していません、話せば必ず渡すように言、
うでしょう、渡したとなれば北朝鮮、中国の反発は激しくなります、また国内に発表すればえらい騒ぎとなります、この件は封印する事にして、記録から抹消しましたと言うので、
そうですか起爆装置さえなければ安全です、しかし起爆装置は簡単に作れるそうですので保管は厳重にして下さい、また特殊部隊ですが自衛隊とSATをもっと訓練しなければなり、
ません、米軍に訓練を頼みましょう、国内のテロはそれでいいのですが、万が一日本人が誘拐されて身代金を要求されてもテロに屈するわけには行きません、しかし自衛隊、SAT、
を海外に派遣する事は出来ないので、
民間にもう一つ特殊部隊をつくり、通常は会社の業務をこなしますが、一旦事が起こればその部隊を秘かに海外派遣をするしかありませんというと、その設立を高杉先生にお任せ、
しますと言うのでわかりましたと引き受けたのです、また国内で使う場合は総理の直轄として要請するようにしましょうと高杉が言ったのです、今井、新之助、杉森、純子と杉森、
の親父を霞に読んだのです、
霞に集まりひとまず乾杯して、杉村新二に系列会社に日本航空機レンタル株式会社を創設してもらって、農薬散布、報道、観光などにヘリとパイロットをレンタルする事業として、
その中に杉村新之助君を指揮官とした特殊部隊を10人のメンバーで作ってほしいのだ、通常は会社の業務に専念しているのだが、一旦事がおこり総理からの要請があれば、国内、
国外といえず出動する事にすると言うと、
杉村新二がそれは良い事だ自衛隊は海外派遣はこれからも難しいだろう、新之助は日本興業グループの代表になってもらわなければならないが、実質は幹部連中が取り仕切って、
いるから問題ないだろう、新之助どうだと聞くと承知しましたお引き受けしますと言うので、それでは社長は新之助とし純子さんは取締役だ、専務と幹部は日本興業から送り込、
み実質の経営をまかせよう、
ヘリ10機とセスナ3機を設備する事にして場所は羽田にしょうと言うので、総理に掛け合って羽田に場所を確保してもらおう、10人のメンバーの後の8人は自衛隊から優秀な奴を、
今井君引き抜いてくれ、体制が出来たら高杉新之助と今井君はこのチームのバックアップ係りを引き受けてくれと言い、チームの名前はコンドルとすると言ったのです、純子さん、
は是非必要だ、
ライフルの腕は抜群だからなあと高杉が言うと、杉村がクルージングでのクレー射撃では簡単に負けてしまいましたよというと、高杉が男は奥さんには頭があがらないように出来、
ているんだよと言うと、みんなが大笑いしたのです、今井がそうなるだろうと高橋と相談して8人を選抜して本人達には了承してもらい先日退官しました、ここに呼んであるのです、
がとい言うので、
さすが今井君だ手回しがいいと言うと、今井が女将よんでと言うと立ちあがり部屋を出て行き8人を伴って部屋に入って来たのです、一人の男が新庄元二尉以下7人が参りましたと、
敬礼するので、席を勧め座るように言うと、名前と元階級と専門分野を自己紹介したのです、パイロット、爆薬、情報分析、狙撃、気象、地理、レインジャー等の多彩に渡るメン、
バーです、
武器の扱いは全て出来ると言うので、これだけのメンバーが揃えば鬼に金棒だと喜ぶと、自衛隊の12人乗りの攻撃用ヘリ一機を払い下げして外観は民間用としてあり、ガトリング、
砲は胴体に隠してあり、攻撃時に外に出るように改造してあります、今羽田の海上保安庁の格納庫に駐機してありいつでも使用できるようになっていますと今井が報告したのです、
それでは改めてコンドルにと乾杯したのです、それから一月後日本航空機レンタル会社の設立も終り、羽田に事務所格納庫を備えて整備員などの人員もそろい業務を開始したので、
す、高杉はいつもの通り事務所で陳情の処理におわれ、一段落していると今井が顔を出し応接に座り、またもや北朝鮮の動きがおかしいとの事です、ピョンヤン市内には戦車が、
姿を見せ、
兵隊が厳重に警備しているそうですと言うので、参謀総長が前参謀総長一味は粛清されるだろうと言っていたのでそのせいだろう、38度線の様子はというと目立った動きはない、
ようですというので、それでは電話でも入れてみるかと電話をしたのですが出ないのです、おかしい呼び出し音はなるが出ないぞ、何か彼の身にあったのかなというと、もしや、
粛清に失敗して自分が拘束されているのではと今井が言うので、
わからんなあFC2と内閣調査室は何と言っているのだと聞くと、米軍の偵察衛星は先ほど言った通りで、FC2ではクーデターの前兆かもしれないと言っていますと話すので、もし、
キム参謀総長が失脚してイランに亡命している前参謀総長が復帰するとまた偉い事になる、今回の事で日本に報復するかもしれない、なんと言っても娘が捕まっているのだから、
なあと言ったのです、
電話がかかって来たので見るとキム参謀総長の電話からである、電話に出ると李少佐です、今参謀総長の電話からかけています、出勤途中に何物かに拘束されたみたいなんです、
現場付近を捜索していましたら電話の音がしたので見ると、閣下だったので折り返し電話したのです、今日は前参謀長一味を拘束する予定で警戒を厳重にしていたのですが、隙、
を突いて参謀総長を拘束したと思われます、
参謀総長の行方が分からないと前参謀総長寄りの将軍がクーデータを起こす可能性があり、今懸命に捜索していますと言うので、何か分かれば連絡するように言うと、またお手伝、
いを願うかも知れませんと言って電話を切ったのです、急ぎ総理に電話を入れると、それは大変だと言うので、コンドルが出動するかも知れませんというと、高杉さんに任せます、
と言うので、そうなったら又連絡しますと電話を切ったのです、
またもや日本に危機が迫ろうとしていたのです、高杉はコンドルの出動の準備をして李少佐からの連絡をまっ事にしたのです・・・・・・十二番番目の志士(第三部)終了。
特殊テロ対策部隊コンドルが出来て杉村新之助が指揮官に任命されたのですが、この後国内外と色んな事件が起きてコンドルは出動する事になるのです、次作にご期待く下さい。
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