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二十六歳、夏の海。
これからもきっと、透弥であり続けることをやめられないだろう。
罪は消えないし、本物の透弥は帰ってこない。
だけどもう俺は、一人ではない。愛する人が、死ぬまで共犯になってくれるから。
だから勇気を出して、あの海に行こう。あの海で、お別れを、ちゃんと伝えよう。
大丈夫。俺には、君がいる。
どんなことも怖くはない。だって傷を、二人で背負って生きていくから。
君と、いつまでも一緒に。
もう俺の隣は、透弥じゃないから。
ーーーーーー終。
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