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美保子『ふふ…。まぁー…別に私達みたいな、世間から無視される様な少数派がいくら言っても相手にされないだろうけれど…』
義一『あはは』
美保子『その後に出てくるジャズマンたちは、大概私達と同じ認識を持ってた様なの。例えば…名クラリネット奏者で、ジャズ初の重要なソリストと目されてるシドニー・ベシェだとか、んー…一般にベシェは知らないかも知れないけれど、そのベシェを尊敬して止まなかった、もう一人の偉大なソリスト、一般的には通称サッチモと呼ばれている、ルイ・アームストロング…』
アシ『あ、知ってます!』
美保子『ふふ、彼もバディについてね、自伝の中で沢山の賞賛の言葉を書いているの。…ふふ、もうだいぶ前、もしかしたら番組が始まったくらいからリスナーを放ったらかしにしてるかも知れないけれど、大丈夫かな?』
義一『ふふ。だから気にしないで下さいって』
美保子『気にしないでって言われてもねぇー…今更だけど、やっぱ気になるよ。だって、私もそれなりに無名ながら、たまにこういった番組に、アメリカでも日本…はあまり無いか、ってそれはともかく、こんなに自由に好き勝手話すことなんか無いからねぇ。…ふふ。まぁそんな貴重な番組にせっかく出てるのに、貴重な時間を無駄に潰すのも惜しいから続けるね?…とまぁ、えぇっと、話は…あ、そうそう、まぁそろそろ時間がないから最後にこれだけ触れようかな?んー…あなた、さっきサッチモは知ってるって言ってたわよね?』
アシ『はい』
美保子『一般的には通称サッチモ、ルイ・アームストロングから皆さんが御存知の”ポップ・ミュージック”と呼ばれる名称が始まる訳。本人が言ったのだったかまでは、ど忘れしちゃったけれど…』
アシ『…え?…へぇー!そっからなんですか、ポップスって?』
美保子『ふふ、まぁ、「そうだ」って説があるのを、私…達は肯定しているのよ。そうなんじゃないかってね?
んー…だからさ、私、それに義一くん達がいつも話してるんだけれど、私の場合は音楽だけれどね、変にそうやって何でもかんでも無闇にジャンル分けをする事は無いんじゃないかって考えて…ます。明確に区切っちゃう様な、その別々にして関連性まで無くしちゃう様なね。
だって、んー…今まで話してきたように、大元を辿れば、同じ根っこに辿り着くんだから。
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