(休題)ラジオ オーソドックスより抜粋 美保子編

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…まぁ、色々長々と話してしまったけれど、私が話したかった事、伝えてみたかった事というのは、この様な事…で、この番組のリスナーの皆さんに、少しでも共感して頂ける、頂けたとしたら…ふふ、嬉しいです』 …という美保子の言葉の直後に、番組はCMに入った。 CMは主に、雑誌のと全く同じもので、毎回一番初めに流れるのは、やはりというか、数寄屋のオーナーでもある西川さんが創業した、全国に展開している某有名ビジネスホテルのものだった。 …番組内での美保子の話した内容自体は、そう、私が初めて数寄屋に行った時に、散々会話なり議論したものだったし、それ以降も何度も直接会って喋ったり、それ以外での機会でもあったもので、それ自体は珍しいものでは無かったが、それでも、最後の美保子の言葉の端々には、所謂”私たち”向けではない、一般に向けての言葉遣いだったのが分かったその時、何というか…何とも表現が難しいが、何故か感情としては”寂しさ”にも似た感覚を覚えた。 これは、前回、前々回のゲストだった、勲さん、マサさんにも感じた事だった。 …この頃の私には、何で今まで楽しく聞いていたというのに、急に終わりの方でこんな感情に襲われるのか、まだ意識の上では理解が出来ていなかった。 CMが開けると、耳に聞こえてきたのは、普段通りの雑談してる中での調子だった。美保子の明るい笑い声も聞こえる。 義一『あははは…って、あー…そろそろお時間が来てしまった様です』 美保子『えぇー!』 アシスタント女性『あははは!』 義一『ふふ。えぇー、今日はたまたま日本に帰国していた、ジャズシンガーの岸田美保子さんに、次いでだからと無理を言って出演をして頂きました。雑誌オーソドックスを読んで下さっている視聴者の方々は御存知だと思いますが、それ以外の方向けという事で、最近はあまり話していなかった、ジャズ…だけで無く、所謂”ポップ・ミュージック”について深い話を聞けたかと思います』 美保子『あははは!いやいやー』 アシ『ははは』 義一『ふふ。ではまた、美保子さんが日本に帰られた時、都合をなんとか合わせて頂いて、またの出演を願って締めさせて頂きます。では…ふふ、美保子さん、今日は有難うございました』 アシ『ありがとうございました』
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