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「秀一、帰ろう」
放課後、いつものように千夏がクラスに迎えに来た。
しかし、今日はいつもと違った。
千夏の隣に政親がいない。
「政親は?」
「何か用事あるんだって。あたしたちだけで帰ってって」
「そうか…。んじゃ、帰るか」
帰り道、大通りを歩いていると向こう側を政親が歩いていた。
「おぉーい、まさ…」
千夏が声を掛けようとした時、政親の隣で手を繋いで歩く一人の美少女がいた。
一目見れば相手が誰なのかすぐに分かった。
学校一の美少女で昨年の学園祭のミスコンで優勝した同じ学年の理奈だった。
「あれ、何?」
「デートじゃないか?」
「彼女できたの?」
「知らないけど…政親の家行ってみる?」
「…うん」
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