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その日、夜になって千夏と二人で政親の家に行った。
「政親、理奈と付き合ってるの?」
「そうだよ」
「千夏は次くらい?」
「んー、分かんないかな」
「いつになったら彼女にしてくれる?」
「んー、分かんないかな」
「千夏は政親の彼女になれる?」
「んー、分かんないかな」
政親の煮え切らない返答を聞いていて、頭に血が上ってしまった。
「はっきり言ってやれよ!曖昧な応えじゃなくて」
「千夏ははっきり言ってほしい?」
「…うん」
「じゃぁ、言うね。千夏とは付き合わないよ。未来永劫ね。千夏は僕の彼女にはなれないよ」
政親は笑顔ではっきり言いきった。
千夏は真っ青な顔で部屋を飛び出した。
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