真実

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弱っている所に漬け込むのは最低だと思う。 そこまでしても千夏が欲しかった。 どんな手を使っても千夏が欲しい。 やっとの思いで手に入った千夏。 にっこりと笑う千夏の笑顔は最近まで政親の隣にいた元気溌剌とした笑顔ではなく、人形が笑っているかのような怖い笑顔だった。 それでもよかった。 千夏が俺の手に入るんだから。 どんな千夏でも愛し抜く覚悟はしてある。 心が壊れた千夏なんて今まで何度も見てきたから、見慣れている。 (やっと千夏が手に入った。千夏自身も、千夏の心も…) 俺はやっと政親に勝つことができた。
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