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「じゃあな。たい……リューティスがいない間、何かあったら俺に言え。リューティスに関することじゃなくても、なんでも」
「え」
クレーネーは再びきょとんとしてしまった。
「……リューティスがお前のこと大切に育てているからだ」
ローザンはそれ以上は何も言わず、ひらりと手を振って去って行った。クレーネーは困惑しつつ、その後ろ姿を見送った。
「──何だったんだー?」
離れたところからこちらの様子を窺っていた三人が近づいてきた。
「うーん、師匠に関することだよ」
「そっか」
三人と並んで歩きだす。
「ごめんね、待たせて」
「いや、そんなに待ってない。それより飯、今日は一緒に食べない?」
「うん! 食べる!」
ジェイソンに聞かれて、クレーネーは笑顔でうなずいた。
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