エピローグ

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俺の名前は天城 夏樹(あまき なつき)、♂、17歳。今は至って普通の高校2年生…だが、中学2年生の時まではにわかだが小説家だった。 俺をこんな風にさせたのは、文芸部で一緒で、そして中1の半ばで作家デビューした吉野 紫苑(よしの しおん)だった。彼女は中2の終盤辺りで亡くなった。丁度彼女の編集者の淡路(あわじ)さんが彼女に京都を舞台にした恋愛小説を書けとはっぱを掛けていた時だった。彼女は恋愛小説を何度も書こうと書こうと努力して、それでも書けなかったのに淡路さんがそうと知らずにはっぱを掛けたりしたから彼女は死んだのだと、俺はそう思っている。 そして彼女が死んでから、俺は小説を書けも読めも出来なくなった。
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