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鬱の診断があって時間が経ち、いくつか変わったことがあったので一応書いておく。
まずは味覚の変化、といっても味覚障害だとか味覚消失などのそんな大袈裟なものじゃない。
普通に甘い、辛い、しょっぱいとかは解るけど食事をして美味しいと感じる事がなくなった。
気づいたのは夜勤に持っていった自作の弁当を食べている時。
その時は仕事の関係で急いで食べてたからあんまり感じなかったのかなと思って、夜勤明けに大好きだったカツサンドと餡子餅をスーパーで買って家で食べた時も同じだった。
カツサンドのソースの甘辛い味や餡子の甘さは感じるのに美味しいとは感じず、ただお腹に溜まったという感覚だけ。
自分は食事が一番の楽しみだったからかなりのショックだった。
これを機に食事量が少しずつ減っていった。
次に趣味でやってたゲーム、ネット小説漁りなんかもつまらなく感じる様になった。
RPGだろうと対戦ゲームだろうとただの作業にしか思えなくなってしまった。
よくあるネット漫画も同様の理由でほぼ見なくなった。
楽しみから空いた時間を消費する為だけの時間になってしまった。
そして共通しているのはその事を何とも思わなくなってしまった事。
前は好きな漫画やゲームに時間を忘れてのめり込んだりしていたのに、何も感じなくなってきた。
代わりに増えたのは寝る時間、寝てる間だけは何も考えずに済む。
嫌な事も忘れる事が出来る、楽しい夢だって見る事も出来る、懐かしくて愛おしい日の夢さえ見る事だって出来る。
そんな日々を過ごし、ふとこんな自分はどうなんだろうかと思う事がある。
意識もあるし、生命活動は維持している。
自分は生きていると言える、でも自分でも解らない位ゆっくりと死んで行ってるのかもしれない。
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