190324_2『固執』

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190324_2『固執』

「筆先」「舵」「冬」の3語で 冬の絵描きが夢の中で舵を切る キャンパスを滑るように進む舟から時々溢れるインクの滲みが 割れた筆先や部屋を照らす灯りとにらめっこする 「ここらで一息ついちゃあどうだい」と船頭の声 冗談じゃない 余白はまだまだ埋まっていないし 塗りつぶそうにも孤独が足りない 青を落とした
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