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三年の秋、高校を推薦してもらえるらしく面接の練習という居残り練習を受けることになった。
面談室で推薦がとれた生徒が集まってくる。
私は椅子に腰掛け足をぶらぶらと揺らしながら「ふぅん」と言う風に集まってくる人たちを見ていた。
「じゃあ、始めるか、揃って、、、」
「遅れました!すいません!」
彼が入ってきた。ビックリした私はたぶん眼を真ん丸にしていただろう。
「試験じゃ通じないのわかっとけよー」
そう教師が言って
「以後気を付けます」
と大人びた彼は言った。いや、私が幼いところがあるから大人びて見えたのかもしれない。
そして、初めて気づく。
そのブレザーの制服の胸ポケットにしまった眼鏡とペンに、恋をしたことに。
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