傭兵団

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「敵は無能な共和国軍と思い込んでいる。このまま敵を引き付けろ。我々の勝利は近いぞ。」 クリメント大佐の槍騎兵隊は共和国軍の横陣の中央を突破したが、すぐに次の横陣が現れた。その繰り返しで槍騎兵隊は機動力そして陣形維持も出来なくなっていた。 「また敵か。」 「クリメント大佐、後方からも敵が我々を包囲しつつあります。」 「小賢しいぞ。あの指揮官の首を取って離脱するぞ。」 この動きもグルス・クワン大佐は読んでいた。横陣を突破するたびに後方に後退し距離が縮まらないようにしていた。 「何故だ。あと少しなのだぞ。」 完全に包囲され機動力、そして陣形が崩壊した騎兵隊など歩兵の敵ではなかった。 「行動限界点だ。とどめをさせ。」
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