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迎賓館侵入
4月25日
ルジェク上等兵の案内で迎賓館から南に3キロはなれた井戸に繋がる地下水路の入口に救出部隊は到着していた。
地下水路の入口には共和国軍の侵入を警戒して4人、兵士が配置されていた。その内の1人は通信機を背負った兵士、その他は軽装備の兵士で警戒にあたっていた。
「エルマン団長、敵は4人です。」
「通信兵が厄介だな。槍を。」
エルマン団長は部下から槍を受取り、全力で通信兵目掛けて投げた。その槍は見事に兵士そして通信機を貫いていた。兵士はその場に崩れ落ち、周りの兵士が崩れ落ちた兵士に目を向け何が起きたかを理解して槍が飛んできた方を向いた。そこには1人の傭兵が突っ込んでくるのが見えた。
傭兵に1番近い兵士に斬りかかった。喉の辺りからまっすぐ下に斬られ血が吹き出し、血を浴びながら傭兵は次の兵士に狙いを定める。
残りの兵士達は一斉に逃げ出した。
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