白い粉、調査

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白い粉、調査

5月5日 共和国と北方連合の国境付近にある村ソンにて、ルジェク上等兵達と合流し村の中と外で白い粉が残されていないか調査を開始した。小さな村を200人の兵士で調査すればすぐに発見することができた。各家の調理場の薪置場から少量の白い粉が発見された。 「ローゼンハイム准将、薪に白い粉とは別の色の粉が付着しています。2種類の粉が混ざった状態で火の中に入れると何か起こるのかもしれません。」 「各家の薪を全て集めろ、可能なら付着している粉ごとに別けてくれ後から来る中央研究機関に引き継ぐ。」 兵士達は家から薪を回収しだした。1人の兵士が倉庫の壁が一部壊れて中に薪があるのを発見して倉庫の中に入る。倉庫の天井部分は腐食して抜け落ちて強い日差しが薪に当たっていた。薪は雨が降ったのか濡れていて薪から流れ出た液体が日差しを浴びて薄い白い煙が立ち上ぼり始めていた。 「ここにも薪がある。手を貸してくれ。」 兵士は仲間に声をかけるなりその場に倒れた。倉庫内には薄い白い煙が、濃い白い煙に変わり充満し倉庫の天井からも白い煙が漏れ出ていた。 「煙を吸い込むな。准将に報告急げ。」
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