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「赤井さんには俺が上手く言っておいたから…安心しろっ。成瀬さん」
「専務、酷いでです!」
「声を出すなと言ったのに・・・出した君が悪いよ。
まぁ、でも・・・その後は我慢出来たし・・・良しとしようか・・・」
「・・・」
赤井さんを先に常務室に行かせて、私達は車から降り立った。
「昨日の夜は専務も酔っていたし…憶えていないかと思ってました」
「・・・そうなの?
君は俺が憶えてなかったら、昨日の夜はなかったコトにする気だったの?」
「それは・・・」
「全部憶えてるよ・・・言っとくけど・・・俺は君を離す気ないから・・・」
「・・・」
「話は終わりだ。行くよ。成瀬さん」
「え、あ・・・はい・・・」
彼に触れられたカラダが今も疼いていたが、仕事は待ってくれなかった。
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