過ちの一夜

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気が付けば、彼の腕の中に自ら飛び込んでいた。 幾度も落とされる専務のキス。 ついばむようなキスを繰り返され、それだけでカラダの力が抜けていった。 キスだけで力を奪われ、彼の上質な布地のスーツをギュッと掴み、カラダを寄り掛けた。 「一花もその気になったようだな・・・」 専務も私の腰に両手を滑らせ、カラダを密着させた。 優し気な瞳で私を見つめながらも、専務の下肢は欲望で硬くなっていた。 「私は唯・・・」 「唯・・・何?」 「いえ・・・別に・・・」 「頬を染めて、可愛いね・・・一花」 そう甘い声で言うと専務は掛けていた淵なし眼鏡を外して、ローテーブルに置いた。 そして、専務は私をソファに倒すと、カラダを乗り掛けて来た。 「いつもは淡々と秘書の仕事をこなしてるクセに・・・何だか・・・今の君は余裕なさそうだな」 彼は私のスーツのボタンを外して、白いブラウスをむき出しにした。 そのまま、和希さんは私の胸の二つの膨らみを掴んだ。 「意外と大きいね・・・一花の胸」 彼は感触を楽しむように揉み回した。 「あ・・・」 悪戯っぽく、胸の頂の先端を爪で軽く引っ掻いた。 ブラウスの布と下着で二重に守られているはずなのに、ほんの僅かな刺激が背筋と下腹部に甘い疼きを感じさせた。 「服越しでも感じてるみたいだね・・・感度高そうだな・・・」 「!!?」 和希さんはブラウス越しに歯を立てて、頂の先端を食まれ、今まで彼には訊かせたコトがない甘い声が出た。
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