もふもふのレイチェル

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どん! 「・・・?遅くなった?」 「どういうこと」 「わからん・・いや、誰かが、飛行機のうしろに、いる・・?」 「後ろ・・こいつ、無人だったのじゃ?」 「だから、そうよ、この機体の外に。そして、この蟻地獄から押し出そうとしてくれているんだべ」 「そんなことがあるのか」 「まさか、東丈先生?」 「かな・・いや、違う、誰だ、あなたは・・ベガ?アンドロメダのサイボーグ戦士、ベガ?」 「どうして、ベガがここに・・?」 「そうか・・”僕たちのこの世界”でもアンドロメダからベガが送り込まれようとしていたんだ。でも、ルーナ王女が、隕石雨を予知して避けたために、彼はこの四次元世界に取り残されてしまっていたんだ」 「ん、なんだべ、あれは」 「え」 「あれだ、あれ」 「あ、あれは、DC-8じゃないか」 「あたしたちが探していた?」 「たぶんそうだよ」 「こっちに流れてきていないか?」 「そうよ、これは、これは、ぶつかる」 「ベガにいって、押すのを止めてもらってよ、ドナー」 「違う、これは」 「なにが違うのよ」 「だから、こっちが衝突軌道にあるんじゃない、向こうが、こっちにぶつかってきているんだ」 「じゃあ、危険なこと、同じじゃないの」 「わ~ぶつかる~~~」  見る見るジェット飛行機の機影が大きくなる。完全な衝突起動だ。  そして・・・  衝撃! 「う~ん・・まいったな」 「なんだ、君たち、ここで何をしている。ここは、操縦席だぞ」 「客席に戻っていなさい。ここは、危険だ。今、われわれは隕石雨による不慮の乱気流に巻き込まれ・・・あれ」 「あれ、なんか、変ですね、機長」 「ゆれがおさまって」 「それどころか、ここは、どこだ?いつの間に、不時着している???」 「本当だ、いつの間にか、戻ってる」 「あ、君たち、まだいるのか、居座るつもりなら、危険分子として強制的に」 「ライアン機長、本機は、全機能が停止しています」 「いつのまに」 「とにかく、異常事態が、おこったんです機長」ドナーが言った。 「うぬ・・」 「今、このDC-8は、着陸しています。たぶん、みなさんの手では、あらたに離陸することは困難だと思います」 「たしかに、その青年の言うとおり、ウンともスンともいいません。電源そのものが失われている可能性があります」 「いったい、何が起こったのやら。説明してもらえるかな・・君?名前は?」
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