見知らぬ相棒

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見知らぬ相棒

 七時三分発、通勤快速東京行き。 前から三両目の二つ目の扉、私が毎日電車に乗る場所だ。  生真面目な人だと誰にでも言われる私の性格を表しているのだろうか、毎日同じ時間、同じこの場所からこの電車に乗り続けて三十年以上が経ってしまった。  別に次の電車でも仕事には十分間に合うのだが、私にとってこの時間の余裕が毎日の仕事の中での気持ちのゆとりにつながっているからだった。  それともう一つ、私にはどうしてもこの電車に乗りたい理由があった。  好みのタイプの綺麗な女性がいつも乗っているから…。まあ、若い男だったらそれも立派な理由の一つになるだろうけど、もうすぐ還暦を迎える私に誰もそんな理由を共感してはくれる人は誰もいないだろう。  でも、この電車に乗る目的が女の子であることには間違えなかった。  なんだか犯罪の匂いが漂って来そうだが、決してそんなことはない。何故なら私が目的としている女の子まだ保育園に通っている子供だったからだ。       
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