ねがい。

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「あのね、話したいこと、あるんだけど」 次の日曜の昼間私は口に出した。 「うん?」 首をかしげる彼。 「あ、それって別れ話、じゃないよね?」 キョトンとする私。 「いやさー今言われると困るんだよね、別れ話」 彼は何か勘違いをしている。そんなに神妙な顔をしていたのだろうか、私は。 「ま、先に俺の話を聞いてよ」 えっーと、何て言いながら。 んーんん、なんて呟きながら。 「あ、その前にコーヒー淹れてきてくれない?喉乾くから」 コーヒーは余計喉が乾きそうな気がしたけれど私はキッチンへ向かった。 ヤカンを、火にかけて、コーヒー前を適当にいれる。慣れてくると素人のコーヒーなんてそんなものだ。沸いたお湯を少しずつ少しずつ流し2杯のコーヒーを持ってリビングの扉の方を向かうと。。。
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