愛の夢

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 元カレを引き合わせてくれたのは他でもない、店長サンだったからだ。  元カレとはプロポーズを受けて後は結納を、そんなところまで行きながら駄目になってしまった。  店長サンはわたし以上にその件を気にしてくれていた。だから今回はきっと、すごく慎重になっているのだと思う。その気持ちが、うれしい。 「ありがとう、店長サン。わたしは大丈夫だから」  この〝大丈夫〟が何に掛かるのか、自分でもイマイチ分からないけれど。とりあえず、これが〝何か〟に進展するとは限らない。だから。 「こっから先は、店長サンの責任じゃないからね。わたし次第」  最後の一言は、もうほとんど冗談半分。店長サンはアハハと笑った。 「咲希ちゃんの腕次第?」
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