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第三章 悩みは打ち明けるべき
「ストーカー??」
「はい、始まったのは高校に入る前、中学生の頃からでした、その頃から外に出ると変な視線を 感じたんです、なんか・・・・・気持ち悪い、ねっとりとした不気味な視線が・・・。
最初は自分の気のせいだと思って無視してたんですけど、中学の友達から【最近チョウの周り でいつも黒い服を着ている人を見かける気がする】って。
普通だったら冗談だと思うんですけど、ある意味それで確信したんです、やっぱり自分が誰か に付きまとわれている事に。」
「両親や学校の先生には話したの?」
キセキはいつの間にかリュックから少し大きめの手帳を取り出して、チョウの話している内容をメモ欄にきっちりと書き留めていた、しかもその書かれている文字はキセキにしか分からない暗号の様だった。
恐らく誰かがこの手帳を覗き見ても内容が分からないようにしているのだろう、手帳の中には「チョウ」の名前すら書かれていない、キセキはかなり用心深い性格なのだ。
「最初は話さなかったんですけど、その中学の友達を話を聞いて真っ先に両親に相談しました、 両親は私の話を真剣に聞いてくれて、すぐに中学校にも連絡しました。」
「チョウの家は何人家族?」
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