第一章 夕暮れ時の衝突

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第一章 夕暮れ時の衝突

夕方5時頃の商店街は賑わっていた、夕飯の買い物をする主婦達や帰宅途中の学生達、昔懐かしい駄菓子屋に集まる子供達は、駄菓子を口にくわえながら宿題を済ませようとしている。 散歩途中の犬は主婦達の立ち話に付き合わせれるが、子供達が駆け寄ってきては犬の頭を撫でてくれている、犬は尻尾を振りながら顔を子供の手に擦りつけていた。 お惣菜屋さんの近くではとても香ばしくいい匂いが漂い、何かを揚げる音や煮込む音で賑やかだ、最近のオススメは野菜の煮付けらしい、かなり量が少なくなって、出来立てを大皿の上にどっさりと盛ると、待ってましたと言わんばかりに周りの主婦達が駆け寄って来る。 どうやら子供にも人気があるらしく、「夕飯何がいい?」と聞く母親に「あれ!!」と言いながらお惣菜店に向かって走る子供とそれを追いかける母。 駄菓子屋の前にいた子供に声をかける買い物帰りの主婦、どうやら買い物が終わるまで駄菓子屋で待っていたらしく、2人は手を繋いで家まで帰る。     
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