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第二章 招待
大きな一軒家が立ち並ぶ地域、バラの門が構えている家や芝生が生えている家、いかにもお金持ちの人々が住んでいる地域だその大通りを歩く二人の女子高生。
一人は相手から貰ったハンカチで両手の傷を押さえ、もう一人は足軽に歩きながら隣で一緒に歩いている彼女の名前を聞いた。
「ごめんなさい、聞き忘れちゃったけど、貴女の名前は?
あ、私の名前は大神 喜世姫(おおがみ きせき)、気軽にキセキって呼んでよ。」
「はっ・・・・・はい。
私、木本 千代(きもと ちよ)です、皆からチョウって呼ばれています、だからキセキさんも 私の事はチョウって呼んでくれると・・・・・。」
「うん。
あ、あそこが私の家だよ。」
そう言ってキセキは公園の隣にある和風の大きな家を指差した。
いや、大きな家なんて広さではない、大きな屋敷だ、木でできた立派な門の隣には「大神」と彫られている。
若干後ずさりしたチョウ、こんな大きな和風の屋敷なんてドラマでしか見た事がなかったからだ、チョウの家も和風なのだが明らかに風格が違う。
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