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流れとはいえ火にかけていた鍋を放置してしまった。気付けばコンロの火は安全装置によって止まり、中は、と言うと。
「食べられない代物になってしまいました」
焼け焦げた臭いを存分に含んだ煙をもくもくと上げる鍋を持つわたしにアオ君はハハと頭を掻いた。
「どうしよ」
困り果てて俯くと、アオ君は「よしっ」と立ち上がった。
「俺の責任でもあるわけだし、一緒に作ろう」
「え、一緒に?」
アオ君が、少年のようにニッと笑った。
「俺、結構上手いぞ」
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