キッチン2

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 何を言ってるの、わたし! 真っ赤になって俯いたわたしの頭がポンと叩かれた。 「その約束できないから、覚悟しといて」 「アオ君っ、乗らなくていいからっ」  えくぼの笑顔がまぶしくて、胸が痛かった。  料理の出来る男の人がどれだけ女性の眼に素敵に映るか、アオ君自覚していないでしょう。わたしの心はこのまま、〝虜〟という感覚に溺れていっていいのかな。
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