9人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
両手でわたしの顔を挟んだままアオ君は優しく微笑んだ。
「なに? どういう――」
アオ君の長い指が、わたしの耳を包むように、顔を抱く。唇が塞がれて、何も聞けない。
長い長い口づけは、わたしの心も身体も溶かしてしまう。
今夜は、そんなつもりじゃなかったはず。でも。
首筋に唇が触れて、止まらなくなった。
「アオ君……!」
しがみ付いて、アオ君のシャツを握り締める。それに応えてくれたアオ君の腕がわたしを抱く。
アオ君、アオ君!
熱いキスをして、求め合う。
溶ける。蕩けてしまう。
最初のコメントを投稿しよう!