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起き上がり、ベッドから下りたアオ君は服を着ながら言った。
「温まるもの、作ってやるよ」
「温まるもの?」
起き上がったわたしの頭をクシャッと撫でたアオ君は寝室から出て行った。
一人ベッドに残されて寂しくなったわたしはベッドから下り、チェストから部屋着を出して着た。そして、床に置いたままだったアオ君のジャケットをハンガーに掛け、寝室を出た。
キッチンには、昨夜と同じく手際よく料理を進めるアオ君の姿があった。わたしが来たことに気付いたアオ君は振り返って笑みを見せた。
「大丈夫か」
「うん」
「じゃあ、そこに座ってろ」
「はい」
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