溶け合う

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 アオ君が、フワッと笑った。 「俺の傍にいろって言ったろ」  精悍なアオ君の顔が柔らかに揺れて、涙が零れた。  アオ君、アオ君!  何度も何度もキスをして、抱き締めて、抱き締められて。厚い胸に顔を埋めてわたしはしばらく泣いていた。  アオ君は、そんなわたしの頭を、優しく撫でてくれていた。
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