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「相変わらず、カッコよすぎる」
「あんな風になりたいもんだ……」
口々にそう言いながら持ち場に戻る若手達をベテラン勢は微笑ましく見つめていた。
「それにしても、最近変わったわよね、手塚先生」
「やっぱりそう思う?なんかこう、優しくなったというか……」
「そうそう。前は、冷たくて孤高な感じだったけど、少し丸くなって素敵さが増して……」
受付に座る受付嬢二人は、うっとりとしながら囁き合っていたが、一人が「そう言えば」と思い出したように言った。
「なんか聞いた話では、近々結婚するんじゃないかって」
「えーっ! やだー!」
「手塚先生にはいつまでも独身でいて欲しかったよねー」
「それは無理ってもんでしょ」
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