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「ポインセチア?」
玲君は、わたしの髪の毛を指で優しく梳いて額にキスをしてから、ポインセチアの鉢を手に取った。
「〝お仕置き〟の前に」
フワッと微笑んだ玲君に渡されたポインセチアの中に、もう一つ白い花が咲いていた。
「?」
パールの、花?
「咲季はステージに出る時もあまり華美に飾らないけど、今度のコンサート、このくらいはいいだろう?」
パールとダイヤを使った少し豪華な、でも上品な、まとめ髪に使うヘアアクセサリーだった。
「玲君……」
あんまりにも嬉しくて言葉が出て来ない。
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