プロポーズ【おまけ】-2

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「今日、仕事で銀座に行く用があって、その帰りに田崎に寄ったんだ。 クリスマスらしいものを探しにね」  ポインセチアの鉢植えからアクセサリーを手に取った玲君は、わたしの右耳の少し上に当てて微笑んだ。 「似合うよ」  玲君の手に、自分の手を添えた。  真っすぐに見つめられて、ちょっと恥ずかしくなった。 「……ありがと」  許して、玲君。 胸が痺れていっぱいで、それ以上なにも言えないの。 「咲季、泣かないで」  優しい声に言われて初めて気付いた。 涙がこぼれていたことに。 俯くと、ポロポロと赤いポインセチアに涙が落ちた。
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