プロポーズ【おまけ】-2
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けれど、その手は玲君に、簡単に掴まれてしまった。 「玲君……」 薄暗い部屋に差し込む月明りが、玲君の美貌を妖しく染める。 通った鼻筋、彫りの深い顔にできた影に、ドキンとした。 玲君は、ちょっぴり不敵な笑みを見せて握ったわたしの手の平にキスをした。 「今夜は、ワンサイドです」 えええっ!? 「な、なにそれ……あっ」 堪らない感覚に貫かれてわたしは玲君にしがみついた。 「んんんっ」
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