21人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーーでも、なんとも思えない。智也以外の男が、この世からいなくなってもきっと、ああ、そうなんだ位にしか思えない。
「おはよう」
玲子と山崎の肩を同時に叩いて真ん中に割って入ってきた瞳。
「「おはよう」」
玲子と山崎が同時に応えた。
「何、何? 朝から親密じゃない? 二人」玲子と山崎の顔を交互に眺める瞳。
「そ! そんな事! 朝から失礼だろう。鹿島さんに」
慌てた上に怒り出す山崎。
「そんなに怒らなくてもねぇ? 玲子。山崎さぁ、そーやってさ、すぐに怒る人は玲子に嫌われるよお?」
「え! あの、違うんです。鹿島さん。えっと、何というか……鹿島さんに迷惑だろうって、その僕と親密なんかに思われたら」
焦りまくりの山崎をしたり顏で眺めながら、瞳が玲子に耳打ちした。
「山崎って、からかいがいがあるわよねー笑っちゃう。いっつも本気にするから」
瞳は好きな人をからかって面白がるタイプのようだった。
「山崎さん、迷惑とかは大丈夫だから気にしないで」
玲子の言葉に心底ホッとしたように山崎は胸を撫で下ろした。
最初のコメントを投稿しよう!