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町の郊外ぬかるんだ湿地帯の中を着流しの男と、 男の腕に乗るように抱かれている 7歳くらいの綺麗な赤い着物の女の子達が歩いていた 「ごめんね義人、力使っちゃったら戻っちゃった・・・」 「仕方ないよ、また今度があるさ」 「30年だよ大人になれるの・・・あぁ久しぶりに義人とあんなことやこんなこと出来ると思ったのに~」 「俺が一人で墓参りに行きたいなんか言ってゴメンな」 「ううん、210年ぶりだもんまたいつこの世界に来れるか分らないし・・・」 「時間は一杯あるんだろう?また気長に待つよ」 「あんなことやこんなことしたのって210年で2回しかないんだよ、浮気しないでね義人」 「あーうんそうだね・・・」 歯切れの悪い返事の義人、 二人の姿はすっと跡形もなくその場から消えて行った ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「義人は元気そうだったか?」 「はい玄武様、お雪様と仲睦まじく去って行かれました。」 「200年以上経ったか・・・・」 「そうですね、私はまだただの狐でした。」 「義人と雪、あー本当の名はウイリースノウ・ホワイトだったか? 彼らが白神無月の習慣を作ったんだったな我らが争わないように」 「300年による主(ぬし)たちの争いで国は疲弊し人間は減り滅亡寸前だったこの国に現れた神」 「彼女が義人様に惚れてくれなければこの平和は無かったと思って要ります」 「そうだな義人の故郷を守るため我らの前に立った幼女、あの時は暫く大人になってたな」 「30年に1月しか大人で居られない、魔力を使えばまた瞬く間に幼女に逆戻りなんて・・・」 魔境で宿屋に飾られてる刀と着物を見る玄武だった
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