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「さよさん!今助ける!」
効かないと分かっていても無我夢中の若旦那の雅也だった
「うぐっ」
下っ端に蹴りを入れられその場に倒れこむ雅也
「雅也さん!雅也さん!」
《娘こいつが大事か・・・未練を断ち切ってくれよう!》
大トカゲは大きなナタを持っていたそれを大きく振りかざした
「なーんだただのトカゲか、どんな凄い妖魔が来たかと思ったら、は~つまんないねぇ」
そう言ったのはお雪だった
振りかざした手を止めてお雪を見る大トカゲ、
《女!生娘でないものは何処か行け!お前には関係ない!》
「え?さよさんまだ生娘だったの?てっきり若旦那と熱烈接吻してたからもうそんな仲かと思ってたわ」
ぎょっと大トカゲはさよを見る
「私たちはまだそんな、かっ関係じゃ・・・」
真っ赤になって雅也を見る
「さて愛しい人も来たみたいだし、邪魔だから退いてくれる三下妖魔さん!」
宿の外に着流しの綺麗な男性がお雪をじっと見ている
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