一緒に帰ること

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一緒に帰ること

きゆとわたしはともに 残業がない契約で、退社時間が同じ。 きゆに好感をもったわたしは、 意図的にきゆと帰るタイミングを 合わせる日を作りはじめた。 駅までの道を2人で歩く。 これまであまり興味を持ってすらこなかった きゆのこと、考え方、夢、スタンス。 ある意味想像通りで、ある意味新鮮だった。 わたしには反対の考え方も多くて、 その話は新鮮で面白くもあり 勉強になることもあった。 ときには愚痴を聞いてもらい、 アドバイスをもらうこともあり。 ときには彼の悩みを聞いて 共感したり励ますときもあり。 共通の話題で笑いとばすと時間を忘れて話した。 どんどん彼にはまっていく。 そんな実感が深まる。 この一緒に歩く時間が 結果的にわたしの未来を変えたのかもしれない。 この時間は この先きゆが退職するまで 頻繁にあって、 わたしにとって大切な時間として積もるだろう。
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