0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
一緒に帰ること
きゆとわたしはともに
残業がない契約で、退社時間が同じ。
きゆに好感をもったわたしは、
意図的にきゆと帰るタイミングを
合わせる日を作りはじめた。
駅までの道を2人で歩く。
これまであまり興味を持ってすらこなかった
きゆのこと、考え方、夢、スタンス。
ある意味想像通りで、ある意味新鮮だった。
わたしには反対の考え方も多くて、
その話は新鮮で面白くもあり
勉強になることもあった。
ときには愚痴を聞いてもらい、
アドバイスをもらうこともあり。
ときには彼の悩みを聞いて
共感したり励ますときもあり。
共通の話題で笑いとばすと時間を忘れて話した。
どんどん彼にはまっていく。
そんな実感が深まる。
この一緒に歩く時間が
結果的にわたしの未来を変えたのかもしれない。
この時間は
この先きゆが退職するまで
頻繁にあって、
わたしにとって大切な時間として積もるだろう。
最初のコメントを投稿しよう!