もっと広い世界へ

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出会ったのは10年前。 お互い極度の人見知りで、最初はぎこちない会話だった。 趣味が合うことがわかって、お互いに側にいると安心する存在になっていた。 気づいたらいつも隣には君がいて、他愛もないことで笑ったり、泣いたり、ふざけたり、色んな表情を見せてくれた。 過ごした時間は家族よりも長い間一緒にいただろう。 色んな事柄も経験した。 事あるごとに「佑希と一緒だったから楽しい」と言ってくれた。 それが本当に嬉しかった。 だから自分の隣からいなくなるということが考えられなかった。
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