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「……え!? そういうあんただって白くなってるよ! ってか、あんたも!」
と、同時に二人のこんがり日焼けしていた肌も一瞬で美白に変わり、それを見たリーダーはなおいっそう驚いた様子でそのことを二人にも指摘する。
「え? ……うわっ! なんで!」
「ええ~っ! どういうこと~!?」
言われた二人もスマホで自身の顔を確かめ、やはりリーダーと同じように慌てふためく。
「どうして!? なんで、美白なんかに!?」
「せっかく…せっかく日サロ通ってここまで焼いたのに~」
「こんな美白じゃ、恥ずかしくて澁谷遊びに行けないよ~」
時を置かずして、美白になった黒ギャル達は一気に恐慌状態へと陥った。
「おい、てめえ! この美白……ひっく…どうしてくれるんだよお~っ!」
「……ぼ、僕はただ、神さまのお告げに従っただけで……そ、それじゃ、チョコのお返しはしたんで僕はこれで~っ!」
いつになく涙目になって怒りと嘆きの声を上げる黒ギャル達に、男子生徒は怯えながらも大慌てでその場を逃げ出した――。
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