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ブウォーン! すると中から何百?いや何千匹といるだろう蝿の群れが、部屋中を覆い尽くしたのだ。 「うわあっ!た、助けて!」 僕は大きく転んだ。 するとぶつけた棚の上から、何かが落ちた。 部屋の鍵だ。 鍵にはプラスチックの札がついてある。 なんとそこには、三◯四と書いてあった。 え?どう言う事だ? 僕の部屋の鍵じゃないか! 見回すと、見覚えのある物がそこら中にある。 こ、ここは、、間違いなく僕の部屋だ! 不審に思っていた部屋は三◯三号室ではなく、なんと三◯四号室、、、僕の部屋だったのだ! すると僕の口に、鼻にと蝿は容赦なく入り込んできた。 「うえっ!げほっげほっ!」 僕は嗚咽を漏らしながら、涙が滲んだ。 苦しさにのたうち回りながらも、助けを呼ぼうと廊下まで這いずろうとした。 すると、開いていたドアが突然閉まり、爪を立ててもビクともしない。 「く、くそっ!だ、誰かあー!」
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