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隣のおばさんは確か、若い女性と言っていたはずだ。 「まあ、わしも話した事はないがな。後ろ姿を少し見たくらいじゃて」とお爺さんはそう言って、部屋に入ってしまった。 うーん。 中々、三◯三号室の人の実態が掴めない。 僕はエレベーターに乗り、マンションを出た。 そしてその日の帰り、三◯三号室の前を通るが、この日も灯りは点いていなかった。 僕はスーパーで買ってきた惣菜とビールを飲みながら、テレビを観ていた。 今流行りのお笑い芸人が出ていたが、頭の中は隣の部屋の事が気になっていて仕方がない。 僕はため息をついて、テレビを消した。 「はあっ」 そして僕は、ごろんとそのまま横になった。
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