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2 「んぁ…っ、!きっつ…っ、やばいって…っ、!」 俺に溺れて? 「ど…、?きもち…ぃっ?」 「やば…い、…。」 他の人のことなんて考えないで…。 この目で、声でこいつを誘惑する。 「ふっ、んぁっ…は、ふっ…、ん、…っ」 「あ、おい…、さん…っ、息、えろ…っすぎ…っ」 その口で俺の名を呼んで。 「はる…っ、んふ…、はっ…、な?俺、じゃ…だめ…っ?」 「っく…、んぁっ、ごめん…。」 いつだってそうだ。 本気になって抱かれても、俺の間をすり抜けていく。 「は…、っ、俺を、見てよ…っ、?」 「…っ、ごめん…。」 大好きなのに。 「俺の…、っ心は…、晴人でいっぱいなのに…っ!っく、…晴人は…っ、違う、の…?」 「ごめん、…」 こんなに気持ちいいのに。 「晴人…、っは…っ、んぁ、もうっ…、」 「ごめ…っおれも…、イくっ…、」 手を差し伸べても取ってはくれない。 そして最後に、虚無感だけを残し去って行く。 溢れた涙は、誰にも拭かれずまた俺の心を汚した。
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