193人が本棚に入れています
本棚に追加
20
20
一度キスをされ、目が合う。
そして手を取られ、俺の指が孝太の口に入る。
「この舌をさ?使って、」
ちゅぱ、とわざと音を立てて吸われる指にすら震える。
「お前のいじめたら、お前どうなっちゃうんだろーね?」
「っく、…っ、はっ」
声にならない声で息を飲む。
「な、舐めて…い?」
ダメ、とは言わせてくれない目。
「んぁ…っ、いちいち…っ、聞かないで…、!」
強がって答えても、返ってくる返答はわかっていたのかもしれない。
「聞かせてよ、お前の声で。」
な?蒼、
最後に耳元で吐息がかかり、一気に下に降りる孝太の顔。
「ゃ、…っ、こた…!んぁ、やばぃ…っ、!」
生暖かい舌の感覚が、あまりに直接的で今にも吐き出してしまいそうだった。
「すげー濡れてる。」
自然と漏れる水音がいやらしくて、耳を閉じたいほどだった。
最初のコメントを投稿しよう!