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20 一度キスをされ、目が合う。 そして手を取られ、俺の指が孝太の口に入る。 「この舌をさ?使って、」 ちゅぱ、とわざと音を立てて吸われる指にすら震える。 「お前のいじめたら、お前どうなっちゃうんだろーね?」 「っく、…っ、はっ」 声にならない声で息を飲む。 「な、舐めて…い?」 ダメ、とは言わせてくれない目。 「んぁ…っ、いちいち…っ、聞かないで…、!」 強がって答えても、返ってくる返答はわかっていたのかもしれない。 「聞かせてよ、お前の声で。」 な?蒼、 最後に耳元で吐息がかかり、一気に下に降りる孝太の顔。 「ゃ、…っ、こた…!んぁ、やばぃ…っ、!」 生暖かい舌の感覚が、あまりに直接的で今にも吐き出してしまいそうだった。 「すげー濡れてる。」 自然と漏れる水音がいやらしくて、耳を閉じたいほどだった。
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