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24 「こんなだったなんて、聞いてない。」 ふてくされたように、孝太を睨む。 「んー?なにが。」 「だって、俺が迫った時なんてあんなに顔真っ赤にしてたのに…今のはなに、誰なの?」 前までは、どちらかというと俺が責めるもんだとさえ思っていた。 「っは、んだよそれ、」 はははと笑いながら俺を覗き見る。 「あん時からさー?想像しちゃってたワケ。 普段冷酷なお前が、俺の手の中で服従することを考えたらすげー興奮したんだよ。 現実になって、たまらなく愛おしいよ。 誰にも見せてない蒼、もっと見せてね?」 ちゅ、とキスをされてお風呂場へ消えた孝太の背中は、かっこよかった。 …、つーかやばい。 俺こんなにMだったっけ?ってくらい彼にゾクゾクしてしまう。 俺も知らなかった俺自身。 本当にもう戻れないんじゃないか、って怖くなったんだ。
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